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編集&ライティングユニット“おいしいしごと”です。ワイン、韓国、その他もろもろの情報をブログで書かせていただいてます。ちなみに、左のすずめが柴田、右が韓です。
by 01414510
       
国籍ってなんだっけ?
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国籍ってなんだっけ?_a0112777_181399.jpg


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こんにちは、韓です。
今日は選挙ですね。
皆さん、投票に行かれましたか?

韓は韓国籍なんで選挙権を持っておらず、
でも選挙にはとても関心がありますので、
もし選挙権を持っていたら誰に投票するかを想像して、
ひとりでエアー選挙してます。

最近、自己紹介するとき「かんあさきです」というと、
「あ、菅直人さんの管さん?」とよくいわれます。
時の総理大臣と音読すれば同じですが、
その誤解はさらっとといておきたいものです。




さて、私、韓国籍なんですが、日本生まれの日本育ちなので、
世でいう在日コリアンに該当します。

で、この在日コリアン。
日本に住んでいる韓国もしくは朝鮮籍の人々を指す言葉ですが、
ひと言に在日といえども、その種類は千差万別。
人口は50万人から60万人とも言われていますが、
それこそ50〜60万通りの生き方があると、私は個人的に思います。

私は在日であることに悩みも葛藤もあったけど、
人生なんて多かれ少なかれ、試練や挫折があるものです。
ですから在日であろうが、日本人であろうが、韓国人であろうが、
悩みなんて皆に平等に訪れるものだと思っています。

うちの両親はノンポリなので、
私を含む兄弟には特に民族教育というのをしませんでした。

結果、それがよかったと思うのは、
私は自分の意志で韓国と関わる仕事を選んでいるということ。
そして自分の考えで韓国語や朝鮮半島の文化を勉強したいと思ってます。

よく「韓国人なのに韓国語話せないなんてもったいないね」
(これは往々にして日本人の方から)とか

「韓国語話せなくてかわいそう」
(これは往々にして民族学校に通っている方から)とか、

色々いわれますが…、最初はそういうこと言われると、
結構、というかかなりむかついていたりしました。
しかし今は、30過ぎても目標がある今の自分の状況に、
むしろ感謝しております。

あ、でも。誤解なきようお願いしたいのは、

私は別に民族意識に目覚めて我が民族の繁栄のために日韓友好の模範となるべく…

なんて理由で韓国に関わっているわけではありません。
私はただ韓国が好きで、ずっと韓国と関わる仕事がしたいなと思ってるだけです。
だからこれからもずっと、韓流とか韓国料理とかK-POPなどの文化をきっかけに、
韓国のことを好きになった方々とともに、
「やっぱり韓国って楽しいよねーー!」という気持ちを共有できるような本を作っていけたらなと。


国籍の話はそれこそ人それぞれですので、どんな考えがあってもいいと思ってます。
ただ私はどこの国の国籍を持とうが、
自分の人生、自分自身で責任もって豊かなものにしていきたいと思ってます。

今目の前にある問題を、何かのせいにするのはとても簡単です。
実際私も、原稿遅れそうになったり、遅刻しそうになった時は、よく仮病をつかいます。
まあ、そういう嘘はすぐばれるので、さすがに最近は正直に謝るようにしてますが。

大切なのは、その問題の原因の多くが、自分が招いている結果だということです。
そのことについて自覚しないと、もしかしたら一生前に進めないかもしれません。

だから私はこれからも、のらりくらり、やっていきたいと思います。


おいしいしごとのブログにこんなこと書いて、
柴田に怒られるかもしれませんが、きっと柴田は怒りません。
私の相方はそれこそ、出会ってからの7年間、私の話にずっと耳を傾けてくれました。

それまで、私はどうせ在日の気持ちなんて日本の人にはわかんないだろうなと思っていたので、
自分の考えについて多くは語らずにいたのですが、
うちの柴田のすごいところは、そんな心の宝箱のカギを、
見事パワープレイで破壊し、私の心をこじ開けたことです。

私がその手の問題でうじうじ悩んでいると、
「国籍なんて関係ない。人としてどうか、そっちが問題だ」と、
よく叱ってくれました。
普通、在日に対して、たいていの人は遠慮して意見をしなかったりするものですが、
相方はそこらへん思いっきりKYなんで、
私の心に土足で踏み込んでくれました。

そう、大事なのは人としてどう在るべきかということです。

先日のワールドカップの韓国対ウルグアイ戦の時。
柴田夫妻(もちろん日本人)と私(在日)と私の彼氏(韓国人)の4人で観戦していました。
残念ながら韓国は負けてしまいましたが、
柴田夫妻は、私の彼氏以上に、
韓国が負けたことを惜しみ「残念だったね」としきりに言ってくれました。

私は、日韓の歴史問題とか、在日コリアンの悩みとか、そういう観念的な問題よりも、
このサッカー観戦の時のように、
目の前に訪れる人と人との触れ合いの瞬間を大切にしていきたいです。
by 01414510 | 2010-07-11 13:12 | 韓麻木
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