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編集&ライティングユニット“おいしいしごと”です。ワイン、韓国、その他もろもろの情報をブログで書かせていただいてます。ちなみに、左のすずめが柴田、右が韓です。
by 01414510
       
オダギリジョー&イ・ナヨン主演 『悲夢』
オダギリジョー&イ・ナヨン主演 『悲夢』_a0112777_1281057.jpg


韓です。
先週、韓国の鬼才キム・ギドクの新作「悲夢」を見てきました。
オダギリジョーとイ・ナヨン主演のラブストーリー、、、なのかな。
物語の内容は詳しく書きませんが、
キム・ギドクのテーマである、「愛」が随所にちりばめられた作品でした。
ただ、代表作「悪い男」や「ソマリア」などに比べると、
だいぶマイルドに仕上がってるかな。
キム・ギトク特有のあの毒が好きなファンには、
少々物足りない内容かもしれません。
という私も、やはり毒がないとらしくないなぁと思ってしまったり。
でも、生理的にはそういうのが苦手なので、
「悲夢」は安心して見られたというのも本音です。
(ちょっとだけ、「あぐぅぅぅ」と目をおおいたくなるシーンはありますが)

でも、私、この作品、最高だったんです!
キム・ギドクの美世界全開。
各シーンすべて美しいものでした。
特に韓国の伝統家屋「韓屋(ハノク)」が印象的。
個人的には私のドツボにはまるモチーフばかり。
その空間を、これがまたキム・ギトクが美しく撮るんですよぉぉぉ。
「ああ、一度でいいからこんな家に住んでみたい!!!」と言うと、
俗っぽくなってしまいますが、
だって本当にそれくらい素敵だったんだもん。
韓国の伝統工芸ファンは必見です、まじで。
この作品を見て、また韓国が恋しくなってしまった。。。

前回の日記にも書きましたが、
キム・ギトクは韓国の美を撮る監督です。
その美とは、表層的に綺麗なものだけではなく、
低所得層が住む街や、売春窟など、
いわゆる社会の闇的な部分でも、
この監督のフィルターを通すと、
美しい世界に変わってしまうのです。
個人的な解釈ですが、
人間の哀を丁寧にたぐる監督とでもいいましょうか。

内容はかなりえぐいので、声を大にしておすすめはしませんが、
でもやっぱり、見てほしい、キム・ギトク監督です。
by 01414510 | 2009-02-15 12:58
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