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韓です。 先週、韓国の鬼才キム・ギドクの新作「悲夢」を見てきました。 オダギリジョーとイ・ナヨン主演のラブストーリー、、、なのかな。 物語の内容は詳しく書きませんが、 キム・ギドクのテーマである、「愛」が随所にちりばめられた作品でした。 ただ、代表作「悪い男」や「ソマリア」などに比べると、 だいぶマイルドに仕上がってるかな。 キム・ギトク特有のあの毒が好きなファンには、 少々物足りない内容かもしれません。 という私も、やはり毒がないとらしくないなぁと思ってしまったり。 でも、生理的にはそういうのが苦手なので、 「悲夢」は安心して見られたというのも本音です。 (ちょっとだけ、「あぐぅぅぅ」と目をおおいたくなるシーンはありますが) でも、私、この作品、最高だったんです! キム・ギドクの美世界全開。 各シーンすべて美しいものでした。 特に韓国の伝統家屋「韓屋(ハノク)」が印象的。 個人的には私のドツボにはまるモチーフばかり。 その空間を、これがまたキム・ギトクが美しく撮るんですよぉぉぉ。 「ああ、一度でいいからこんな家に住んでみたい!!!」と言うと、 俗っぽくなってしまいますが、 だって本当にそれくらい素敵だったんだもん。 韓国の伝統工芸ファンは必見です、まじで。 この作品を見て、また韓国が恋しくなってしまった。。。 前回の日記にも書きましたが、 キム・ギトクは韓国の美を撮る監督です。 その美とは、表層的に綺麗なものだけではなく、 低所得層が住む街や、売春窟など、 いわゆる社会の闇的な部分でも、 この監督のフィルターを通すと、 美しい世界に変わってしまうのです。 個人的な解釈ですが、 人間の哀を丁寧にたぐる監督とでもいいましょうか。 内容はかなりえぐいので、声を大にしておすすめはしませんが、 でもやっぱり、見てほしい、キム・ギトク監督です。
by 01414510
| 2009-02-15 12:58
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